『備前焼 MEMO NO.5 備前焼の景色』

胡麻
『胡麻(ごま)』
燃料の薪の灰が熱で溶けて、灰釉になり、胡麻を振りかけたように見えるので、胡麻と呼ばれています。薪のくべ口近くの棚の上に作品を置くと、かかる灰の量も多く、溶けて流れた状態のものを「玉だれ」、点々と飛び散っているものを「飛び胡麻」などと呼んでします。他にもメロンのような肌合いでカサカサした質感の「かせ胡麻」など胡麻の種類も様々です。

桟切り
『桟切り(さんぎり)』
作品が灰に埋もれて炎が直接当たらなくなったり、いぶされたりして色が変色したものを桟切りと呼んでいます。 色合いは主に鼠色、暗灰色、青灰色などに発色します。窯の部屋の間の桟と呼ばれる部分に置かれた作品が灰に埋もれて出た景色を「自然桟切り(しぜんさんぎり)」と呼んでいます。 この「自然桟切り」以外にも、窯焚きを止める直前に木炭を投げ入れる「炭桟切り(すみさんぎり)」もあります。

緋襷
『緋襷(ひだすき)』
作品と作品がくっつくのを防ぐために稲藁を間に挟んで重ね、作品に直接炎が当たらないようにサヤなどに入れ焼成します。 作品の上に稲藁を置いて焼くと稲藁を置いた部分が筆で書いたような赤い模様となって残ります。 藁を組んだ跡は赤く線を引いたように残り、これを緋襷と呼んでいます。

青備前
『青備前(あおびぜん)』
備前焼は酸化焼成で赤茶色の発色が見られますが、その反対の還元焼成により酸素を奪うことで青灰色の発色が見られます。青く発色するので青備前と呼ばれ主に細工物に多く使われていました。緋襷同様、作品に直接炎が当たらないようにサヤなどに入れて還元焼成させるものが一般的です。

窯変
『窯変(ようへん)』
窯変とは備前焼の景色の総称なのですが、作品を薪のくべ口近くの床などに置き、灰に埋もれて焼かれた激しい変化のある焼き上がりのものを特別に窯変と呼びます。薪のくべ口近くの床に置かれることで薪が作品に当たり、破損、変形も多く無事に焼きあがる事が少ない景色です。一回の焼成で取れる量も非常に少ない貴重な景色です。